新型4代目プリウスがいよいよ12月発売になります。
4代目プリウスはトヨタの新技術TNGA(Toyota New Global Architecture)による
低重心パッケージと新開発された
小型軽量のハイブリッドシステム、自動運転への布石ともいえる
「トヨタ・セーフティ・センスP」の搭載など、
より近未来的な車に生まれ変わりました。
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新型プリウスの4WDバージョン
さらに4WDシステムを搭載した車種も誕生し、
今や当たり前になった感のあるハイブリッド車の
先駆けになったプリウスが確実に進化を遂げているのです。
その中に3代目プリウスから派生した5~7人乗りの
ミニバンまたはステーションワゴンともいえる「プリウスα」があります。
2011年11月プリウスの公式Facebookページで公表されました。
新プラットフォーム搭載で車内も広く
プラットフォームはベースの3代目プリウス同様
「新MCプラットフォーム」が採用されています。
ホールベースが80mm延長されて2780mmとなっています。
また、ホイールのPCDも車両重量増加対策のためプリウスの
100mmから114.3mmに変更されています。
エンジンやモーター、足回り形式に変更はないが、
重量増に伴いトレッドがフロント/リアでそれぞれ15mm/25mm拡大され、
1540mm/1545mmとなっています。
同時に、サスペンションについても重量増と重心の上昇に
対処したものとなっています。
また、ハイブリッドシステム駆動用モーターの冷却方法には水冷式を採用し
負荷軽減を図り、駆動力不足を補うため
最終減速比を3.26から3.704に変更されています。
7人乗りの販売は国内のみ限定
ニッケル水素電池を搭載した5人乗り(2列シート仕様)、
リチウムイオン電池を搭載した7人乗り(3列シート仕様)が
設定されていますが、7人乗りは日本国内のみの販売になっています。
2列シート仕様の電池については、ベースのプリウスと同様に
荷室前方下部に搭載され、3列シート仕様では、
3列目の空間を確保するため、電池の搭載位置が
センターコンソール下部に変更されています。
小型化が遂に実現!
リチウムイオン電池はトヨタの量販ハイブリッド車として初採用され、
電池の小型軽量化が実現されたことによって、
5人乗りと7人乗りの重量差はわずか10kgにとどめられることになりました。
また、搭載位置の変更によって前後重量配分は
ほとんど変わらないものになりました。
インテリアについてはシフトレバー(セレクターレバー)を
小型化した上でステアリング付近に移動されました。
7人乗り仕様については2列目のウォークイン機構と
3列目のワンタッチチルトダウン機構を採用することで
使い勝手に十分な配慮がされています。重量増を抑えるため、
全車パンク修理キットが標準装備となりテンパータイヤはメーカーオプションとなりました。
新型プリウスの安全機能とは?
ハイブリッド車は低速時において、歩行者に接近した際に
気づかれにくいという欠点を持っていますが、
「車両接近通報装置」を全車に標準装備することで
(フロントバンパー裏面に設置)、発進から車速25km/hまでの
EVモードでの走行時と後退時において歩行者に
音で接近を伝えることが出来るようになっています。
オン・オフ切り替え自由
(スイッチ操作でオン/オフが可能だが、
ハイブリッドシステムの再起動時にオンに戻る)また。
Gグレードには衝突被害軽減ブレーキがメーカーオプションで設定されています。
グレードは大きく分けると「S」と「G」の2グレートとなり、
グレードによる装備に差が生じるため価格は若干のばらつき出ています。
新型プリウスαは2016年の発売が予想されています。
従来のもと比べるといくつかの変更が加えられるものとみられています。
まず、ハイブリッド駆動系の変更が挙げられます。
ハイブリッドシステムが更に進化
トヨタのハイブリッド方式は、
THS(トヨタ・ハイブリッド・システム)と呼ばれる方式で、
エンジンとモーターで駆動するというもので、
モーターは2個持っており、200Vの高電圧の電池で動かすというものになっています。
エンジンとモーターの動力分割機構に遊星ギアと呼ばれる、
高い品質管理が要求される技術を使っています。基本的には
この方式を踏襲したTHS2というシステムを使用しており、
2016年に登場が予想される新型プリウスαでは、
さらに進化したTHS3が搭載され、モーターを駆動する電池についても
リチウムイオン電池へ変更されることが予想されます。
新型プリウスαは外観もモデルチェンジされます。
そのスタイリングは、空気抵抗が最も小さな形状となり、
フロント周りのデザインも一新され、従来のプリウスや
プリウスαよりも精悍な顔つきになるでしょう。
リアは従来と変わらないと思われますが、
空気抵抗軽減を目的に細部の見直しが入るかもしれません。
ハイブリッド車の先頭を行くプリウス、プリウスαのモデルチェンジは、
2015年の自動車業界のビッグイベントであることには変わりありません。
大いに注目していきたいものです。